CAD外注相場はいくら?3Dモデリングから図面作成まで徹底解説

建設業の仕事は図面作成だけにとどまりません。
社内やお客様との打ち合わせから見積、現場対応など多岐にわたります。
中でも最近では、3Dプリンターなどの復旧により、今まで以上にCADの需要が高まっています。

そこで、導入を考えている企業や、現状CAD業務が増えている企業も多いのではないでしょうか?

『でもCADのノウハウがなくて、今すぐはできない』
『CAD業務が増えてきて、業務量が少し厳しい』

そんな企業向けに、紹介したいのが『CADの外注』です。

今回はCAD外注の際に気になる、相場・費用に関して徹底解説します。

CADの外注先の選び方や流れについては、CAD外注方法とメリットデメリットや注意点を徹底解説にて詳しく説明しているので、ご覧ください。

CAD外注の選び方3つのポイント

まず、具体的な価格に入る前に、外注先を選定するためのポイントを3つ紹介します。

・相場より低価格
・クオリティが高い
・サポート体制

相場より低価格

「少しでもコストは安くしたい」というのが、外注する際の本音ですよね。

そのためには、今回の記事で相場感を把握しつつ、複数の外注先を比較して検討するのがおすすめです。
外注先としては、大まかに二つ。
企業として運営している請負業者かフリーランスがあります。
比較的安く済むのは、フリーランスですが、企業側もピンキリなので、両方複数比較すると判断しやすいです。

自分の求める価格帯に適した外注先はどこかは複数の見積もりを比較して、検討しましょう。

クオリティが高い

次に、クオリティです。
価格は抑えつつも、クオリティは高いに越したことはありません。

先述した価格とは逆で、業者の方がクオリティは高い傾向にあります。
ただ最近では、フリーランスでもクオリティが高い人が増えています。
そのため、一概にどちらがいいというわけではなく、しっかりと過去の実績などをみて、求めるクオリティが出せるかどうか判断しましょう。

サポート体制

最後にサポート体制です。
特にCADに関してのノウハウが社内にあまりない場合は、できるだけアフターサポートが充実している外注先を選びましょう。

特に単発での発注は買い切りになってしまい「支払いが終わったら困っても全然サポートしてくれなくなった」なんて声も。
そんなことがないように、契約前にアフターサポートの内容も確認しておきましょう。

なお、よりCADの外注に関しては、以下のページでさらに詳しく解説しています。

[cad外注リンク]

CAD外注の種類と相場

では、CADを外注する際の相場をみていきましょう。
大まかに、以下の3つの種類に分けて、解説していきます。

・建築系図面 2Dの外注相場
・機械系図面 3DCADの外注相場
・CGパースのCAD外注相場

なお、建築系と機械系の違いは、扱う対象のスケールの違いです。

建築の場合、建物が対象なのでスケールが大きいため必然的に図面枚数も増える傾向にあります。
一方で機械の場合、部品単体もしくは複合体のことも多く、建築よりはスケールが小さいですが、その分詳細に内部を表現する必要があります。

建築系図面 2Dの外注相場

まず、CAD外注の比較のために、2D図面の外注相場をみていきましょう。
2D図面の作成業務には、主に2種類あります。

1つは画像データを図面化するトレース作業。
もう1つは公的機関への提出資料等で公式の情報源として扱う図面作成作業です。

トレース作業の相場は、最低価格8,000(円/枚)前後の業者が多く、トレースする内容や高難度なスキルが必要な場合には、さらに追加料金がかかるという仕組みです。
一方で、例えば不動産業者向けトレース代行は、集合住宅で一室間取り図程度の小規模の場合は最低価格1,000(円/件)を切る事も。
内容によってピンキリなので、参考程度にしておきましょう。

また、図面作成の相場は、公的な確認申請用なものほど、高単価になる傾向です。
確認申請用にフォーマットがあり、それに準じて作成しなければならず高度な知識とスキルが必須になります。

機械系図面 3DCADの外注相場

いよいよ3DCADの外注相場です。
まず、機械系図面3DCADについては、建築系図面の案件ごとの単価ではなく、時給による算出で支払われるケースが多いです。
時給は平均しておよそ1,500~3,000円が多く、スキルや経験の違いによって変わってきます。

例えばある部品一つの3DCADを外注する場合、稼働時間が8時間で作成してもらう場合は、時給が1,500円としたら外注金額は12,000円程度になります。
作成に時間がかかる難易度、数量によって費用が決まるイメージです。

なお、上記の単価は企業に依頼した場合で、フリーランスに依頼する場合は1,000円以下などの場合も少なくありません。

ただし、『CAD外注の選び方3つのポイント』でも解説した通り、フリーランスに3DCAD作成を依頼する場合は、クオリティ面などをしっかりと見極めましょう。

CGパースのCAD外注相場

次に、建築物のCGパーツのCAD外注相場をみていきます。

CGパーツのCAD外注相場は、例えば正面から見たカット、斜め上から見た俯瞰的なカットなど、1カットごとに設定している業者が多く、一番安価なタイプで1カット20,000円程度です。

なお、CGパースは制作時に2D図面の情報が必要になるため、2D図面も外注する場合は、その費用も考慮する必要があります。

またフリーランスの場合は少し安くなり、15,000円前後が相場です。
こちらもクオリティ面と合わせて検討しましょう。

CAD外注料金の高いところと低いところの違い

ここまで、CAD外注の相場をみてきました。
では、CAD外注の料金が高いところと低いところには、どんな違いがあるのでしょうか?

主に、以下の3つ違いがあります。

・発注の規模
・対応できる難易度
・修正などのサポート内容

発注の規模

まず、発注できる規模が変わります。

企業などの業者に依頼する場合、大量発注でも安価になる場合があります。
というのも、CAD業務は一種の技術職です。最も費用がかかるのはやはり人件費。

そのため、外注先がフリーランスなど人数が少ない場合は、難易度に関わらず業務量の多さで費用がかさんだり、業務量に対応できないケースがあります。

そのため、発注する規模によってはフリーランスよりも業者の方が安くなる可能性も十分あるので、見積もりで比較してみましょう。

対応できる難易度

次に、対応できる難易度が異なります。

上述した通り、CAD作成は技術・スキルを求められる業務です。
難易度が上がればその分、単価も変わります。
特にフリーランスの場合は、具体的に技術・スキルによって大幅に単価が変わります。

サイトの料金表などだけで判断せず、本当に依頼したいレベルに対応できるのかを事前に確認するようにしましょう。

修正などのサポート内容

また、修正などのサポート内容の充実度も変わってきます。

ほとんどの業者が、1回の修正は無料で対応してくれますが、修正が複数回になると料金がかかるという業者も。
ぱっと見安いとおもって発注したら、修正が多すぎて結果高くなってしまう可能性も十分あります。

正式に依頼する前に、しっかり確認し、またできる限り発注者側と受注者側で求めるクオリティの差をなくせるように打ち合わせしておきましょう。
特にフリーランスの方は、業者のように一律で決めていないことも多いので、事前に修正を含むサポートに関して、取り決めをしておきましょう。

CAD外注料金が高い場合のメリットデメリット

CAD外注料金が高い場合、メリットとして以下の2つが期待できます。

・完成度が高い
・アフターサポートが豊富な場合が多い

やはりそれなりに高ランクの方が担当することが多く、クオリティには期待できます。
また修正等のサポートに関しても、寛容な場合が多いです。

外注品の用途に合わせて、必要な場合は、CAD外注料金が高い業者を選びましょう。

また一方で、CAD外注料金が高い業者の場合、以下のデメリットが考えられます。

・料金は割高
・品質過多
・納期が遅い

料金が割高になりやすいのはもちろん、品質過多になる可能性も考えられます。
もちろん予算に余裕があれば問題ないですが、適切な価格で外注を考えている場合は、同じ内容で少しランクを落とした業者の方が低価格で同レベルのものを依頼できるかもしれません。

また、完成度が高い分、極端な納期短縮は難しい傾向にあります。

CAD外注料金が低い場合のメリットデメリット

次に、CAD外注料金が低い業者に依頼した場合のメリットとして、以下の物が考えられます。

・経費が抑えられる
・導入リスクが低い

経費が抑えられることはもちろん、初めてCADの外注を利用する場合は、リスクが少ないのも嬉しいポイントですよね。
単価が安ければ、失敗したら次の外注先に移行することも簡単にできます。

一方で、CAD外注料金が低い業者の場合、以下のデメリットが考えられます。

・低~中スキル者が担当するので、出来栄えにムラがある
・修正依頼は別途料金を設定している場合が多い

少なくともクオリティは落ちますし、依頼する内容によってはムラがあることも少な苦ありません。
また、安価で対応する分、修正依頼は有料の場合が多いので注意が必要です。

発注側にほとんどノウハウがない場合はおすすめしませんが、自社でも作成はできるが時間短縮のために外注を利用する、という補助的な外注をお考えの場合は、CAD外注料金が低い業者でも十分かもしれません。

CAD外注相場のまとめ

・CAD業務に時間が足らなくて対応できない
・スキルを持つ者がいない
・自社作成よりも高スキル・高クオリティが欲しい

など、CAD業務で困った時に便利なのがCAD外注です。
今回は中でも、CADの外注相場について、分野ごと、図面の種類ごとなどに分けて解説しました。
やはり分野ごとや図面の種類、難易度、求めるクオリティによって料金は大きく変わってきます。

そんな中で、外注先を選ぶのであれば、複数の外注先候補から見積もりをもらい、比較しましょう。

また失敗しないために費用面以外のCAD外注に必要な情報を以下のページでまとめているので、合わせてこちらもチェックしてみてはいかがでしょうか?

建築図面作成のコストカット、人員の確保、BIM・CADの依頼など下記より1分で問い合わせいただけます。


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