CAD図面作成代行とは?選び方3つのポイントと注意点を解説

「CAD図面を用意したい」
「でも自社で作るリソースがない!」
「どうすればいい?」

そんな時に便利なのが、CAD図面作成代行です。

そこで今回は、CAD図面の作成代行を利用してみたいと考えている方のために、

・図面作成代行とはどのようなサービスか
・業者を選ぶ際のポイント
・失敗しないための注意点

について解説します。

なお、上記を知らずに外注し、失敗してしまったという方も0ではありません。
初めてでも失敗しないために、ここでポイントや注意点をしっかりチェックしておきましょう。

CAD図面作成代行とは?

まず、建築確認申請や登記の手続きに用いられるCAD図面ですが、その作成には技術と設備が必要です。
CAD図面の作成は、設計士やCADオぺーレーターが特別なソフトを使って作成します。
そのため、誰でも簡単に作成できるというわけではありません。

自社内で作成する場合、施設がなければCADソフトを導入するために100万円規模の費用がかかったり、専門的な知識や技術を持つ人材も欠かせません。

また、現在社内でCAD図面を自作しているハウスメーカーや設計事務所でも、設計できる人員や施設の数には限りがあり、CAD図面作図の依頼が重なるとキャパオーバーになることもあるでしょう。

他にも、行政書士や土地家屋調査士の業務にCAD図面を用いる場合もあります。

このように様々な業種で必要な面はあるけれど、自社では用意するのが難しい場合に役立つのが、CAD図面作成代行サービスです。

欲しい時だけ、必要な業務だけ外注できるので一度に莫大なコストもかかりません。
また用途に合わせて、図面の種類や納品形式も選ぶことができ、プロに依頼するのでクオリティも安心で、スピーディーに対応してもらえるケースもあります。

CADの外注方法とメリットデメリットについてはCAD外注方法とメリットデメリットや注意点を徹底解説にて説明しています。合わせてご覧ください。

CAD図面作成代行の選び方3つのポイント

そんな便利なCAD図面作成代行ですが、冒頭で触れた通り、適切な業者に依頼しないと、外注したことを後悔してしまうケースも。
そうならないために、ここで代行業者の選び方・ポイントを知っておきましょう。

①納期に忠実な業者を選ぶ
②コストとクオリティのバランス
③サービス内容を事前にチェック

①納期に忠実な業者を選ぶ

まず、きちんと納期を守ってくれる誠実な業者を選びましょう。

当たり前ではありますが、やはり納期を守れるのは絶対条件です。
クチコミなどで時間にルーズそうな業者は、他の部分でも対応が行き届かない可能性も。

そこでまずは、発注前に依頼内容と希望納期を相談してみましょう。
ちなみに目安になる納期の相場は、一般的な作図で約1週間、図面からCADデータに変換するトレースであれば3日程度です。
これよりも短い納期の場合は、少し注意しましょう。
「受けてしまえばいい多少遅れてもなんとかなる」
なんて考えている可能性も0ではありません。

どうしても急ぎで納品して欲しいという場合は、特急料金などで対応しているところの方が、まだ安心できます。

また短納期に強くても作図の質が低いケースがあるので、こちらも注意しましょう。

②コストとクオリティのバランス

次にコストとクオリティのバランスです。
CAD図面作成代行サービスは、業者ごとに料金はピンキリです。
自社のサイトで料金一覧を開示しているところもあれば、依頼内容を伝えてから見積もりを作成するところもあります。

中には相場の半額という格安の業者もあります。
とはいえCAD図面作成は技術の世界ですので、安ければ良いというものではありません。

そこで初めてのCAD図面作成代行サービスに発注する際は、料金だけでなく、過去の実績を見せてもらいましょう。
実績を見ることで作図のクオリティとコストのバランスを確認することができます。

外注相場については、CAD外注相場はいくら?3Dモデリングから図面作成まで徹底解説にて詳しく説明しています。

③サービス内容を事前にチェック

さらに、発注前にサービス内容をできるだけ細かくチェックしておきましょう。

一口にCAD図面作成代行といっても、業者によって対応範囲はさまざまです。
必ずしも希望する条件を満たすわけではありません。

例えば、データ納品ならば、対応している拡張子やCADソフトの種類やバージョンなどの確認が必要です。
プリントアウトして郵送して欲しいと考えているなら、送料や発送方法はどうなるかまでチェックしましょう。
いくら希望通りのCAD図面作成してもらえたとしても、望む状態で納品されなければ元も子もないので、注意しましょう。

また、修正の数なども事前確認を怠ると、追加料金がかかる場合もあるので注意です。

トラブルを避けるためにも、サービス内容はできるだけ細かい部分まで確認しておきましょう。

CAD図面作成代行の注意点3つのポイント

次に、CAD図面作成代行を利用する際、失敗しないための注意点を解説します。

①発注前に数社の見積もりを比較
②納品形態を正確に指示
③発注後に何度も変更するのはNG

①発注前に数社の見積もりを比較

まず、CAD図面作成代行を利用するのであれば、発注する前に複数の業者から見積もりを取って比較することをおすすめします。

安さや短納期につられて、よく比較検討せずに飛びつくと、結果的に割高になったり、サービス内容が不十分で後悔する可能性が高いです。

納期までに時間がなく、急いでいる場合も、少なからず2社以上は検討しましょう。
また、急いでいる旨も伝えた上で、見積もり依頼を出しましょう。
発注側の思いを汲んですぐに見積もりを用意してくれるならば、誠実な業者であると評価できます。

他にも、複数社を比較することで、クオリティや対応の良さも見極めることができるというメリットがあります。

②納品形態を正確に指示

また、納品形態を正確に指示しましょう。

普段社内の設計士やCADオペレーターに図面作成を依頼する際には、毎回細かな指示を出さなくても職場の規定に見合った図面を用意してくれます。
ですが、あくまで外部に依頼する場合は、そんな思い込みがトラブルの原因になる可能性も。

CAD図面作成代行サービスに発注する際には、図面の完成イメージはもちろん、納品手段などもあらかじめすり合わせておきましょう。
データ納品の場合には保存様式を、プリントアウトの場合には出力サイズや部数を忘れずに伝えます。その際、口頭で指示するだけだと抜け漏れがでる可能性があるので、リスト化して自分の手元にも控えを残しておくと間違いがありません。

③発注後に何度も変更するのはNG

また、発注後に何度も変更するのはNGです。
発注をかけた後に「言い忘れていたことがある」「ついでにお願いしたいことがある」と依頼内容を変更することは、マナーとしても良くありません。
変更が重なるとミスが発生しやすく、納期の遅延なども十分考えられます。

業者の中には人件費の安い海外のオペレーターに業務依頼をかけていたり、さらに外部へ委託していたりするケースもあります。
そうすると実際の作業者へ指示が届くのにも時間が掛かり、作業ペースを乱すことになりかねません。

またそもそも最初の依頼内容で代行サービス側は見積りを出しているので、変更依頼を出すことで追加料金が発生したり納期が遅れたりする可能性が高まります。

些細な変更だろうと思っても、発注後の変更はできるだけ控え、そうならないように事前打ち合わせをしっかり行いましょう。

CAD図面作成代行の選び方のまとめ

今回は、CAD図面作成代行の選び方や注意点について解説しました。
CAD図面作成代行を利用するのであれば、信頼のおける業者を選ぶことが何よりも大切です。

誠実さを見極めるには発注前のやりとりに注目。
納期にルーズそうな業者は要注意です。
またできれば複数の業者から見積もりを取って、クオリティやコスト、サービス内容をしっかりと比較しましょう。

また、初めてCAD図面作成代行利用する場合や、新しい業者に依頼する場合は、特にできるだけ丁寧に指示を出し、完成イメージのすり合わせを行っておくことも重要です。
多少ゆとりを持たせた納期にするのも良いでしょう。
依頼後の変更はトラブル発生の要因となることを忘れてはなりません。

以上のポイント、注意点を考慮して、CAD図面作成代行を失敗せずに利用しましょう。

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